BLEACH

□雪うさぎ
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夕飯を済ませ、恋次がルキアを送る途中。





〜朽木邸の塀の横〜



「なあ、14日の後の非番はいつだよ?」

「20日と26日のはずだ」

「なら、遅くなってわりいけど26日に祝わせてくれよ」

「また私を祝うのか?」

「いいだろ? (そりゃ、14日に行かねえからな……)」

「もちろんだ! 今度は二人だけだな?」

「まあな」

「嬉しいぞ恋次っ!楽しみにしている! それじゃあ、また明日 寝坊などして兄様に迷惑をかけるなよ」

「分かってる 風邪引くなよルキア」

「大好きだぞ恋次! お休み」

ニコリとルキアにしては素直に笑顔で言い、門の中へと入って行った。


一方、恋次は……。


「…なに、カッコつけてんだか、オレは馬鹿だな」

はあっと溜め息をついて朽木邸を見上げ、つまらなそうに家へと帰って行った。






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1月13日


尸魂界に今年に入って初の雪が降る。

ルキアは仕事帰りに恋次のいる六番隊へと足を運んだ。


隊舎に入る途中、霊圧を探るが恋次の霊圧がなかった。

ルキアは不思議に思って理吉を見つけたので何処に居るか尋ねる。


「恋次さんなら仕事終わってから、現世に行きましたよ?」

ルキアは少し残念そうな表情を見せて、「そうか ありがとう」と、理吉に返答してから隊舎から出て行った。


(あやつは何をしているんだ?)

一人、不思議に思って家へと帰った。





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1月14日


ルキアの誕生日


そして、ルキアの誕生日パーティーの日






―――朝


食事をする場所に向かう前に白哉に呼ばれ、部屋へと向かう。


部屋にはすでに白哉が座っていた。


「おはようございます 白哉兄様」

「ああ、お早う」

「‥」

「ルキア、誕生日祝いだ おめでとう」

パチンと白哉が指を鳴らすと、朽木の人達が部屋に入って来て箱を大量に運んできた。


「兄様っ‥、ありがとうございます」

「ルキア、今日は誕生日祝いに皆が集まるそうだな 私も参加させてもらうがいいか?」

「勿論です!兄様にまで気を遣わせてしまい、申し訳ありません‥」

「構わぬ 今日は非番らしいな? 後でこの箱の中を見ればよいな ルキア食事にしよう」

スッと白哉が立ち上がり、ルキアがその後についていく。


「はい!……(恋次のこと、兄様に聞けば早いのだが……)」

白哉からの祝いは勿論嬉しいのだが、それ以上に恋次が気がかりだった。






朝食が終了後、ルキアは白哉から頂いた箱を一つ一つ丁寧に開けていく。

「兄様、今年もこんなに……そういえば、初めておめでとうと言われたな」

ルキアは祝いの品より白哉の一言を思い出して嬉しく思った。




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