家庭教師ヒットマンREBORN

□特別な日
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『おかしい…』



おかしい。
今日はとてもとてもおかしい
いや元々ここはおかしいのは知ってた
いや個性を通りすぎて変人すぎる人達の集まりなのは知ってるけど
明らかに今日みんながおかしい





『ベールー!あーそーぼー』

「ギクッ!…てめっ、こっちよんな」

いつも遊んでくれる(遊びといっても途中で戦闘になるが)ベルが今日は遊んでくれない
いつもこいつから遊ぼうと言い寄ってくるが、珍しくウチか誘ってもことごとく拒否され、挙句の果てには"近寄んな"と。
なんだこいつ。










『フーラーン!あーそーぼー』

「っ!…いまーちょっと忙しいのでー後にしてもらえますー?」



さっきから後回しされてるんだけど…。
いつもこいつから構えー構えーするくせに、なんで今日に限ってこんなウチが暇な時構ってくれないの?!
えーなにこいつ
うちの都合は通さないくせに、自分の都合は通すんかい!!!








『ルッス〜!あーそーぼー』

「あら〜、ユウちゃん。ごめんねー今忙しいの」


ええー
ルッスも忙しいってなに?
え?今日みんななんで忙しいの??
朝からずっとみんなソワソワしてるし
え?何かあった?
そうルッスに聞いても、何でもないわよーとはぐらかされる一方。
今日とてつもなくヴァリアーが謎だぞ

こうなったら、こいつの部屋に突撃だああああ!!!!




ユウはある部屋の扉を勢いよく開けた!





『ゔぉ"おおおおい!スクぅぅうううう!!』

「っ?!ゔぉ"おおおおい!なんだぁ!」

『あぁぁそぉぉぉぼぉぉおお!!!!』



ユウはしゃがんでいるスクアーロに背中から抱きついた
するとスクアーロは慌てて何かを隠した



『え?なに隠したの?エロ本?』

「ちげーぞぉ!!とりあえず、オレは忙しんだぁ!」

そうするとスクアーロはしっしっと追い出そうとした




『みんなどうしてそんな忙しいのー?手伝おうかー?』

「いやいい!!とりあえず、お前はどこか行っとけぇ」



とりあえずウチはスクの部屋から出た



なんでそんなに教えてくれないのー?
おかしくない?みんな
なんでそんな忙しそうにしてるの
ウチが来たらビックリするし
煙たがられるし……


え、もしかして




ウチ嫌われた?



え?まじ?
とうとうウチ嫌われた?
そ、そりゃー色んな人にイタズラはしてるよ?
ベルに気付かれないように背中に【堕王子】って紙貼ったり
フランが寝ている間に顔に蛙の落書きをしたり
ルッスのサングラス一日中隠したり
スクには愛用のリンスとシャンプーの中身を逆にしたりはしたけどさ


え、そんなの可愛いイタズラじゃん

スクにいたっては中身変えただけだよ?
地味じゃん、地味なイタズラやん!

もしかしてそれで怒ってるの?
もしかしてそれで無視してるの?
あの人たち、それで冷たいの?
イタズラなんて昔からネチネチとやってんじゃん!
それがウチの可愛いところじゃん!






すると前からレビィが現れた

「ユウ、寂しいならオレが遊んでやろ」
『まずお前は目の前に現れるな』

「…………ぐすん」




いや全然君なんて待ってなかったから
次は俺だなって顔されても
ウチ、君のところに遊びに行こうとか思わないから
やめてよ自意識過剰。












レビィはすみっこでいじけ始めた











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