家庭教師ヒットマンREBORN

□特別な日
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『なによ、』

「もう夕食の時間だぜ?」

そう言うとベルはユウの腕を掴んだ
ユウはその手を振り切った
ベルは驚いた表情を見せる


「…なんだよ、どうしたお前」

『…嫌いなら嫌いって言ってよ!分かんないじゃん!みんなでウチを嫌いってさ…』

ユウは今にも泣きそうな顔をしている


「はぁ?なに言ってんの?オレらがお前を嫌うわけねーじゃん」

『え?んじゃーなんできょ』
「とにかく、行くぞ」

ベルはユウの腕を引っ張った
ユウは訳が分からずそのままベルについていった


階段を降りたとこにウチたちが夕食を食べるリビングルームがある
そのリビングルームに広がる景色は…



『…え?なにこれ』

食卓には豪華な品々がたくさんあり
なぜか飾りつけがされてある
ユウ以外の全員がそこに立っており、あのいつも遅れてくるXANXUSでさえそこに足を組んで座ってる


『え?…今日どうしたの?なんか…』

「ユウちゃん、今日なんの日か分かるかしら?」

『え?今日?』

毎日任務尽くしの日々のため、日にち感覚を忘れていたため
今日の日にちを思い出そうとすると…


ーパンパンパンッ

クラッカー音が鳴り響いた
ユウはその音にびっくりし
思考してた脳を止めた











ハッピーバースデイ、ユウちゃん!




ルッスーリアが手を広げて嬉しそうに言った





ああ、今日はウチの誕生日だ










「ゔぉ"おおおおい!手前の誕生日さえ忘れていたのかぁ?」

「バカなのは知ってたんですけどーまさかこんなにバカだとは思いませんでしたよー」

「あら〜嬉しすぎて固まっているわ〜」

ユウは驚きすぎてその場に立ち尽くしている


「っししし、こいつ俺らに嫌われているって思っていたらしいぜ」

意味わかんねーよな
と笑うベル。
【きらわれている】と言う言葉にユウは反応し、次の瞬間、ボロボロと涙を流す






「ゔぉ"おい?!!なんで泣くんだぁ?!」

「あーあー、ベル先輩が泣かしたー」

「はぁ?!オレ?!」

「どうしたの〜?!ユウちゃん」

ルッスーリアは心配して声をかける

『ウチ、…っ、みんな今日…冷た、かったからっ、嫌われた、…っと思って、た』



しゃくりを上げながら言葉を発する

「あ"ぁー、オレらこのために色々準備してたから、バレたくなかったんだよ」

泣くな、バカユウ…と
ベルはユウの頭を撫でる


「他の先輩達は知りませんがー、ミーがユウの事嫌いになるわけないじゃないですかー」

むしろ大好きですよーと言うフランに
思わず抱きついたユウ

こら、てめっ!フラン!
と怒ってるベル
抱きつかれたいのかな?と思い、ベルも抱きしめるとベルがしどろもどろし始めた

そしたら、スクアーロも
ゔぉ"おおおおい!と暴れるし
ルッスーリアも
私も〜私も〜と体をクネらせる
なんだこれ









「ユウ」

レビィがユウを呼ぶ

『……ん?』

「これを」

そう言って、
レビィが渡したのは小さな箱。
受け取り、開けるとそれは

『ゆ、びわ?……あ、これ!』

綺麗な指輪が入ってた
だが、それは見た事があり
先月から雑誌で欲しいと思ってた指輪だった。
いや、なぜウチが欲しいと知ってるのかというストーカー疑惑はまず置いといて

『ありがと、レビィ』

「っ!!!」
レビィはあまり呼ばれない名前を呼ばれるのと、自分に笑顔を向けたことに感激して、赤面した

「よ、よし!で、でわ、お、おれとけ、け、け、け、結婚」
「いわせーねぇぞぉ?」


ードカンッビュンッドゴッパキュンッ

スクワーロがレビィに一太刀浴びせ、
ベルのナイフが襲いかかり、
ルッスーリアのメタルニーが炸裂し
最後は、ボスの炎の銃弾で仕留められた

フランはユウの目を押さえてため、ユウはなにが起きたかわからない

そしてレビィ死亡。




そして、そのまま1人の負傷者を抱え、誕生日パーティーは始まった



『わ〜!!!本当に美味しそうな料理!!』

「ふふ、私からのユウちゃんへのプレゼントよ!好きなものばかりだから、たらふく食べてねっ!」

ルッスーリアはハートが飛びそうなほどのウィンクをユウに向けた
ユウは笑顔いっぱいルッスーリアに頷いた



「っししし、じゃあ、次は王子からな」


ベルは両手で持てるほどの箱を渡した
ユウはその箱を開けると
そこには、ベルよりかは小さいがデザインが似てるティアラがあった


『えー!!ティアラー??!かわいい〜!!』

「っししし、お前はオレの(姫)って証な」


ごめん、ベル
それよくわからない
え?なに、オレのって証?
ウチは君の所有物かっ!

「センパーイ、気色悪すぎてー吐きそうなんですけどー」

「だまれ、蛙」

ベルのナイフの餌食となりゲロッと無表情で痛がるフラン
するとフランは刺さってるナイフをスルーしながらベルと同じくらいの箱を渡した
中身は…


『く、くびわ…?』

「これで晴れてミーのペットですねー」


そう、よくペットがつけそうな首輪だった。
うん、やっぱりフランはおかしい
いや、まぁ面白いからいいけどさ
まぁ、裏切らない面白さだ


「おい、お前ェも自分の感情むき出しじゃねぇか」

「いやーベル先輩みたいにまどろっこしくないじゃないですかー、何気ビビリなんですねー堕王子」

「かっちーん」

二人はパーティーそっちのけでバトルを始めた

まぁ、ティアラは普通に可愛いし
首輪もアクセサリーとしてつければ
全然可愛いよね

『ベル、フラン』

「「んあ?/はい?」」

『ありがとっ!』
ふわっとユウは笑った

「お、おう」「まぁ…」
二人は柄にもなく照れている


「あら〜、さすがベルとフランだわ〜スクはなにかないのかしら?」

ガツガツ飯を食っているスクアーロに話を振った
スクアーロはびくっと肩を大きく揺らす



『え、スクアーロもなんかあるの?』

「…う、ゔぉ"おおい!言っとくけどなぁ!オレは人に物をあげるなんて柄じゃねぇーんだぁ!」

すると、スクアーロは机の下から何かを取り出し
どさっとユウに投げた
それは…


『バ、バラ?!スクが選んだの?』

「ち、ちげぇ!こ、これは………部屋にあったんだぁ!部屋に!!」

「あら〜、スクいろんな雑誌見て研究してたじゃない、年頃の女の子にあげて喜んでくれるプレゼントって」


「ゔぉ"おおおおい!それ以上言うんじゃねぇえええええ!!」


『ス、スク…』

あの部屋でウチからとっさに隠したものって、あれそーゆう雑誌だったのかな?
なのに、調べてないって言い張るスク






え、スク可愛すぎ



「ゔぉ"おい!言っとくけどなぁ!お前のために調べてねぇからなぁ!勘違いすんじゃねぇぞぉ!」

『うん!ありがとっ!スク!』

「お、おぉ」


「あー、作戦隊長ー顔赤ーい」

「なんだかんだ言って、スクアーロが一番感情むき出しじゃね?」

「テメェら、何枚おろしにされてぇんだぁ?」


また、3人で戦闘が開始される







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