黒子のバスケ

□やっぱり女で良かった
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あの日を境に、
私達は決別した。




























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-ピピピ、ピピピ







ある朝、私のケータイは音を鳴らした


『……っくぁ〜、……眠。もう誰ー?』

腕をうーんと伸ばし、先程から鳴り響くケータイを掴み取る。

〈ピッ〉
『…はい、もしm《「あー!もう!!ユウ〜!!やっと出た!」》…さつき、朝から元気ね』



私のケータイにうざったらしいほど
かけてきてたのは、昔、同じ中学校だった桃井さつきからだった。
今でもちょくちょく一緒に遊びに行く仲である



そう同中ってのは
私もあの帝光中学校出身である。



今はもう、別々の高校で私は誠凛高校へ、さつきは桐皇高校ってとこに行ったんだっけ。




今でも決別してる〈あいつ〉と一緒に…





『んで、さつきー、朝から何の用よ。私もう、昨日のバイトで疲れがたまってたまって…』


《「ユウ。まだバスケやってないんだね」》


『…』

その言葉に私は眉を寄せた。
またこの話か、
もうこの話は聞き飽きたんだよな。
ってか、その話をするためにこんな朝早く?



私は若干イラつきながら、そんな話なら切るぞ、と電話を切ろうとした



《「まって!まって!違うよ!こんな話をするために電話したんじゃなくて!」》

だったら、なんの話なんだよ
遊びに行く日って今日だったっけ?
と、頭を悩ませてると







《「今日、誠凛と桐皇の試合があるよ」》



















私は小さい頃兄の影響でバスケをし、そこらへんの男子よりかは強かった。
そのせいか、私は自然に自分以上の力を持つ相手を探していて、兄も通ってるバスケ強豪の帝光中学へと入った。
帝光中へ行ったからといってバスケ部に入るつもりではない、私は女子だしその当時の帝光中の女バスは強いとも弱いとも言えないごく普通のレベルだったから。

なら、なぜ入ったのか。
そんなの決まってる、

強豪と言われる男子バスケ部の人達と片っ端からバスケをするためだった。
それ以外理由はなかった。
私と対等にバスケができる人と巡り会いたかったんだ。



そんな中、彼と出会ったんだ、

今思えば、思い返したくもない暖かい出会い。
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