家庭教師ヒットマンREBORN

□そんな君に惹かれた
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ーまた、お前ぇはそんな瞳でーー……








「ゔお"ぉい!宣伝だぁ?!」

ここはヴァリアー本拠地のリビングルーム。
銀髪の男…スペルビ・スクアーロと、黒髪の少女…ユウが対にして座っていた

『そうそう、ヴァリアーの一般化を促進するためにヴァリアーの日常をビデオに撮っていろんな人に見てもらうの!』


ヴァリアーとは、イタリアンマフィア、ボンゴレファミリー最強と謳われる独立暗殺部隊。そんな恐れ多い部隊を一般化などたいてい無理な話だ。




スクアーロは、眉間にしわを寄せる

ったく、こんな無理難題の話をするとは、さすがあのボスの妹だぁ


そう、ユウはあの誇り高きボス、XANXUSの実の妹である。
黒い髪に紅い瞳の容姿、そして人とは思えないほどの戦闘力。十分すぎるほど兄の血を受け継いでいる。


『まぁ、あたしの最終目的はちやほやされることだけどね!』

ユウは鼻をふんっとならした


似てねぇとしたら、性格だけだ
あのXANXASに馬鹿な性格が足されたくれぇだろぉ







「…はぁ、先が思いやられるぜぇ」

『スク、そんなストレス抱え込むと、ハゲるよ』

「誰のせいだと思ってんだぁ!!!」

『え、変態雷親父?』

「なんで、レビィだよお!!お前だぁぁあ!!!!!」

『なによ、あたしのせいっていうの?くそ鮫のくせに』



「ゔぉ"おおおおおおいい!」





はぁ、本当にこのバカは疲れる。
XANXUSの妹じゃななったら、今頃は三枚におろしてやるのによぉお!





こんなバカのくせに、こんなアホのくせに。こいつは今でもこのヴァリアーで生き残ってる

そして甘ぇ
戦場で敵軍の負傷者を助けるくれぇ甘ぇ。







バカのくせに甘ぇ、
それなのに…







その紅い瞳に何か…
強い何かが隠されてる


それがとても…






「………胸糞わりぃ」

『ん?なんか言った?』

リビングルームの机から離れ紅茶を入れてたユウが後ろを振り向いた
あの紅い瞳に見つめられる




「…なんでもねぇ」


ああ、その瞳が胸糞わりぃ

いつからだ、こんなにもこいつを胸糞わりぃと思ったのは
いつからだ、こんなにもこいつから目を離せねぇのは



すると、階段の方から足音が聞こえた

「っししし、ユウ」

『あ、ベルちゃーん』

ヴァリアーの中でもトップクラスの戦闘力を持ってるベルフェゴールだった

「ちゃん付けすんなよ」

『いや、ベルちゃん可愛いじゃん』
にししっと笑うユウ


ああ、胸糞わりぃ



「まぁ、いいけどよ、今日俺の部屋でゲームする約束だったよな?ちゃんと来いよ」

『あー!だったね!後で行くよ!』

そーいうと満足したようにベルは笑い、そのままそのルームから出て行った
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