Novel for NAGI
□初めの一歩
1ページ/9ページ
巨大イカの襲撃により、無人島に漂流した俺ら。
夜も更けて、寝ようとしたときあやが俺が海賊になったわけを聞き出した。
先ほどまで、ホームシックにかかって泣いてたと思ったらもう笑い出して、俺の話を聞きたがる。
俺の話を聞いたって、何の面白味もないのに
こいつは「そんなこと無い」「ありがとう」と言ってくる。
人なつっこい奴。
きっと、両親に愛されて、平和に暮らしてきたんだろうな。
ナギ「お前はどうすんだよ。
海賊になる覚悟もなく、いきなり海賊になって…
ホームシックにかかるくらいだから、
両親も心配してんじゃねーのか?」
あや「えっ…」
何かを考え出しやがった。
あーあ。また泣くか?めんどくせぇこと聞いちま…
あや「確かに、お母さんと弟は心配してるかもしれませんが…
私、お父さんはもう居ないので。」