Novel for NAGI

□あなたの火を灯しましょう。
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「ねぇナギ。私のこと…好き?」


みんなが寝静まった夜更け。


ベッドの中で料理本を眺めていたナギに


突然、あやが訪ねる。


あまりの突然の質問にきょとんとしたナギだけど


持っていた本はしっかり手に持ち、あやに目を向けた。


「…突然どうした?」


先程まで、身体を合わせて居たというのに…


あれでは、足りないというのか?っと思うナギ。


「いや、特別どうしたってわけじゃないんだけど…

ただ聞いてみたくなったっていうか…

女の子って、ただそう言われたいって思うときがあってね??」


しどろもどろに答えるあやを見て


頭の上に『??』とマークが浮かぶような不思議そうな顔をする。


『…女ってわかんねぇなぁ。』


そう思ったが、あやの頼みなら何でも叶えてしまいたくなる。


「好きだ。」


ただ一言そういうと「えっ?」っと不思議そうな顔をするあや。


まさか、答えてくれるとは思わなかったのだろう。


いつものナギなら


「くだらねぇこと聞くな。」っとはじくからだ。


驚くあやを見て


『自分から言えって言ったくせに…』


っとも、思ったが何だか困らせたくなって


パンっと料理本を置き、あやをぎゅっと抱きしめる。


「すげー好きだ。

俺の腕から一歩も動けなくなるようにしてぇぐらい。

お前が恋しくて恋しくて。頭から離れない。

ここから離したくない。」


段々、あやの顔も身体も真っ赤に熱くなっていく。


ほんの一言「好き」っという言葉を期待しただけなのに


まさかこんなに言葉が返ってくるなんて…っと思っているのだろう。


その反応が面白くなってきて、さらに続ける。


「いっそ、首輪でも付けるか?

俺の傍から離れられないように…」


そう言ってキスをすると、あやがぎゅうっとナギに抱きつき


「私だって…ナギをずぅっと離さないよ?

ナギが、どっか行けって言っても離れない。

だから…


覚悟してね??」



真っ赤にしながら、ニコッとナギに笑いかけるあや。


あやを煽るはずが、その笑顔にナギが煽られてしまったようで


思わずナギ自身が反応してしまう。


「…チッ。ちょっとからかってやろうと思っただけなのに…」


ガバッと身体を回し、あやを下にして見下ろす。


「えっ???ちょっ、あの…ん!」


戸惑うあやを無視して、キスをする。


「俺を煽った罰だ。」


どんどん口づけが深くなっていく。


やっと落ち着いていた身体の火照りが、また灯されていく。


「煽ってなんか…んんんん!!」


あやの口の中に熱い物が注がれる。


それをコクリと飲み、口を離すと一つの線ができあがって


それはナギをますます興奮させた。


「じゃあ…俺のこと、好きか?」


今度はナギからあやに問いかけられる。


目をトロンと虚ろにさせ、肌を紅潮させるあやを見て


今にも理性が吹き飛びそうだったが、あやの答えを待った。


「…好き。ナギが大好きよ?」


幸せそうに答えるあやがたまらなく愛しい。そう思うナギ。


「だったら…お前も…




覚悟しろよ??」




そういって、あやの全身にくまなくキスをして


あやを求めていった。




−−−−−−−−−−−−−−−−−



ハヤテ「あれ、あやは?」



朝食の時間になっても現れないあやに気づくハヤテ。


ソウシ「いつもはナギの手伝いをするから早いのに…

どうしたんだろうね?」


トワ「僕、呼んできましょうか?」


そう言って、トワが席から立ち上がると


それを大皿を持ったナギが止める。


ナギ「腰が痛ぇみたいだから休ませてる。

後で持って行くから、先に食え。」


そういうと、リュウガがニヤニヤして


リュウガ「ほぉ…腰がなぁ…」


っとナギに向かって言う。


シン「…3回ってとこか?」


リュウガ「ナギ、おめぇそんなもんなのか?!

俺だったら、5回はイケるけどな!!」


がははははと笑うリュウガ。


ソウシ「こら!2人とも!朝からやめないか!」


ハヤテ「あ?なんだ?3回とか5回とか。」


シン「ガキにはわからないことだ。」


ハヤテ「んだとぉ!!」


シンに斬りかかろうと、持っていた剣を取り出そうとする。


リュウガ「しかし、そんなにあやの具合は良いのか。

じゃあ、今夜は俺が相手を…」



ガン!!!!!!っとナギが皿を置いた。


そして、ものすごい形相で全員を睨み


ナギ「…黙って食え。」


そういうと、一気に皆静かになり朝食を始めた。




−その頃あやは−



「…こんなつもりじゃ…なかったのに…」


6回もの激しい情事に応えたあやは


服も着ないで、ベッドに突っ伏してた。


正確には、服を着る余裕すらなかったのだが…


しかし、ナギの愛を深く深く受け止めたあやは


腰を痛めながらも、幸せそうだった。


「…次は、愛してる?って聞いてみよっと♪」


そう心に決めるあやだった。





END


→あとがき
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