Novel for YAMATO

□俺のもの!
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大和のヤキモチはすごい。



まるで、世界中の男の人が私を狙ってると思ってるのか?


っと、思ってしまうくらいだ。



例え、道を聞かれただけでも



「あいつ、わざとぶぅ子に声かけたんじゃね?」


なんて、疑いを投げかけてくる。


あんなに自信過剰な大和が、こんなに必死になるなんて


悪い気はしないけど…


大げさだなぁ…っと呆れてしまうときもしばしばある。



エベレスト並にプライドの高い大和。


でも、大和もいい大人なんだから


さすがに、LIのみんな(佐伯さん除く)や身内には


そんなことないよね!



なぁんて、軽く考えていたのに…





−−−−−−−−−−−−





LIでバイトしていたときのこと。


いつも通り、お客さんはいつものメンバーで


他にお客さんも居なかったので


店内の掃除をしていた私。


たくさんのお酒が並んでいる棚を拭いていると


ちょっとバランスを崩し、立っていたイスから落ちそうになる。


『うおっ!』っと思い、慌てて棚にしがみついたのが運の尽き。


上から大量にお酒が落ちてきて、


運悪く、きちんと閉まってなかったボトルが


私にめがけて何本か落ちてきた。


一本だけならまだしも、それはそれは結構な量で…



あや「うひゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」



ドシーーーーーーーン!!!!!



一瞬何が起こったかわからなかったけど



ボトルと一緒にイスから転げ落ちたらしい。


それと共に、中身も全て出てしまったようで



あっという間に、全身お酒まみれになった…



大和「どうした??!!

って、うわっ!あや!!」



私の悲鳴を聞きつけて、一番に飛び込んできた大和。


酒にまみれ、倒れ込んでる私の姿を見て、ビックリしていたけど


すぐにタオルを取りに行ってくれた。


久二彦「あやどうした?

あ〜〜らら、派手にやったねぇ〜」


のんきにそんなこと言ってくる叔父に


私は若干の怒りを覚え、


あや「もぉ〜何これ!!

オジさん!蓋ちゃんと閉まってなかったよ?!」


久二彦「えっ、そうだった?

わりぃーわりぃー!

あんまり出さないやつだから、気にしてなかったわぁ〜!」



呆れて声も出ないとはこのことか。


全く悪びれる様子のない叔父に、


私は諦めのため息をつく。


崇生「あやちゃん、どうし…

うわぁ!ずぶ濡れじゃないか!」


蓮「…酒臭い。」


勇太「だ、大丈夫??

とりあえず、何か拭く物!」


佐伯「うぅ〜ん…ますますあやちゃんの匂いに

酔ってしまいそうだなぁ」


みんな、私を見てビックリしていたけど


それぞれ心配そうに覗いてきた。


大和「ほれぶう子、拭いてやるからじっとしてろ。」


そこに、大量のタオルを持って大和が戻ってきた。
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