泡沫乱舞
□第四話
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「やっぱ黒子っちください。海常(ウチ)においでよ。また一緒にバスケやろ?」
「ありがとうございます。丁重にお断りします。」
「文脈可笑しくねぇ!?てか可笑しくねぇっすか”勝つことが全て”が帝光の理念だったのに、なんで!」
「約束しましたから。君たちを倒すと。」
「!?」
「(ほう・・・)」
黒子の言葉に螢感心した。
一年前、すでに卒業した自分達に
相談して来たあの弱弱しい姿はどこにもなかった。
何より彼女自身キセキの世代の態度は苛立ちを感じていた。
「冗談キツイっスよ!?」
「黄瀬・・・・」
「なんすか?」
「死ね」
「えぇ!?」
「間違えました。滅べ」
「さらに酷くなった!!」
「イラつくんですよ、貴方達を見てると」
「私に一度も黒をつけさせたことも跪かせた事も無い癖に粋がらないで頂けます?」
ホント、苛々する、とそう言う彼女の瞳は
どこまでも冷めていた。
その時、
「っく、はははははは!!なんだよ黒子、
俺のセリフ盗んなよ」
「冗談苦手なのは変わってません。
本気です。」