main

□第壱話
1ページ/2ページ







―――――――――――――――今年私が京で冬を迎えようと思ったのはただの気まぐれで、


今晩この時間、この道を歩いていたのもそう……
おんなじ気まぐれ……。









「……………ち…………血をよこせ!!」


ならばこれは私の運命なのでしょうか?


『な、なん…なの…』



ソレはただ異様に存在していた

「………ヒヒヒ…」

『!!!』

笑い、叫び、刀を振り上げ向かってくる彼らに私はうずくまり目を強く閉じた
(…あぁ、私しぬのかなぁ)


――ザシュッ

――ビチャッ


飛び散る赤、血の匂い、この光景を私は…


ふと、私の上に影が差した

?「逃げないでよ?背を向けたら斬るからね?」

首元に当てられた刀にむしろ生きていることを実感したのか、うっすらと微笑み意識を手放した…
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ