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□第参話
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――チュンチュン
(ここどこ………?)
『…っ』
後ろで縛られた手首
口には詰め物
(あくしゅみな縛り方…別に叫んだりなんかしないのに…)
?「…うっー…うー!!」
『………』
私のほかにも捕まった人がいたようだ…
男装した女の子…かな…?
――ガラガラ
『…!?』
?「…!?」
?「すまないねぇ、こんな待遇で」
入ってきた優しそうな男の人が私達の手首の拘束以外をといてくれた、
?「あの…ここはどこでしょうか…それにあなたは…」
井「ここは新選組の屯所だよ。私は井上源三郎だ。ちょっと君たちには聞きたいことがあるから一緒にきてもらうよ」
『…はい』
「…はいっ」
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―ガラガラ
着いた部屋は広間らしく幹部らしき人達が座っている
「おはよう 昨日はよく眠れた?…みたいだね顔に畳の跡がついてるよ」
?「えっ!?」
『大丈夫..そんな跡ついてない..』
「総司からかうのはいいかげんにしろ…」
「はーい ……ジ-」
(この人たしか…)
「で、そいつらが目撃者?小さいし細っこいな まだガキじゃん」
「お前がガキとか言うなよ平助」
「そうだな、世間様からみればお前も同じようなものだろ」
「うるさいな!おじさん二人は黙ってなよ」
ギャアギャア
(…賑やかだな)
「いい加減せんか三人とも!!」
「口作がない方ばかりですいません。怖がらないでくださいね。さあここに座って」
「はい」
『…はい』
(一体なにを聞かれるのだろう…私は…)
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