046.お慰み申す
「あのさセカンド」
「何よ」
「今僕"セカンドとキスしたからセカンドキスだなー"とかどうでもいい事考えたんだけどさ」
「…バッカじゃないの?」
「うんまあそれは置いといて」
「まぁいいわ、それで?」
「よく考えたら本当にセカンドキスだったよ」
「はぁあ!?どーゆー事よそれ!!あたしの前に誰かとしたって事!?あんたってサイッテー!!」
「いや、でもさ。カウントするべきかどうなのか微妙なんだよね」
「……何それ?ていうか相手誰よ」
「シンジくん」
「……」
「……」
「……よく考えたらあたしも二人目だったわ」
「え、ちょっと。人のことに文句言っといてセカンドだってしてんじゃん。相手誰さ」
「…………シンジ」
「……」
「……」
「……もう一回しよっか」
「……そうね」
果たして一番不幸なのは誰か。
***
シンジさんですかね。
121031.