shortnovel〜sweet〜

□lunchtime
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「中尉」

「なんですか大佐?」

「今日は食堂か?」

「え…えぇ、今朝はハヤテ号の散歩に出たので」

「そうか
じゃあ、昼にしよう」

「今からですか?まだ少し早い気がしますが」


時計を見るとまだ11時過ぎ
昼食にはまだ早い時間だ

「どうせ12時を回れば午後出勤のハボック達が来るんだ
食事をする暇も無くなるさ」


「それもそうですね
少し早めですが、行きましょうか」

「そうこなくちゃな」

席を立ち書類をまとめてから司令室のドアを開けて彼をとおす

「ん、すまない」

「いえ」


確かに今日は珈琲以外なにも口にしていないかったわね

仕事に支障が出ても困るし、
仕方ないわね


何食べようかしら…

「何を食べようか」



…同じ事を考えていた


心臓が飛び出るくらい跳ねた
どうにかして澄ました顔を取り繕い淡々としゃべった

「最近、冷えてきましたから
体の温まるものなんかも良いですね」

「…そうだな
そうだ君、東の島国では白ご飯に熱いお茶をかけて食べるそうだよ」

「…お茶?」
「世界は広いな」

実に楽しそうに笑う彼

変な所で博識なんだから
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