shortnovel〜sweet〜
□ワークホリック
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「ふぅ…」
山積みになった書類の上にサインし終えた最後の書類を乗っける
「お疲れさまです大佐」
机に伏せていると上から労りの言葉をかけられた
ここ3日間うちの管轄だった問題のせいでほぼ徹夜の荒療治をしていた
「ああ、君も
この3日間仮眠室に行ったか?」
「はい」
「私が強制的につれてった時は含まないからな
それに君ちょっと目を離せば司令室に戻ってたじゃないか」
「…すみません
でも、私の心配よりご自分の体を労ってください
今日はもうこれで終わりです
書類は私が提出しておくので、大佐はもうお帰りください
今車を用意します」
彼女は少し疲れた顔をしていた
強気な彼女だから
かなり無理をしているはずだ
いくら自分が軍人といえ愛しい人にこんな顔をさせる己に自己嫌悪した
「…その書類を提出したあと、どうするんだ」
「まだ資料整理があります
今夜は残るつもりですが、何かあるんですか?」
「いや、ちょっと中尉
こっちきたまえ」
?「はい」
デスクを挟んだ向こう側に立つ彼女に
もっとと顎で促す
不可解な顔をしたが渋々彼女が近寄ったのを確認し立ち上がった
パサリ───
「ぇ…」
中を掠めて金色の細く長い髪が流れた
「…まったく
こんな時までふざけないで下さい」