shortnovel〜sweet〜
□心休む夜
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カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…カチ…
だらだらだら
東方部、司令室
静かな部屋内にかけられた時計の音が響く
それと比例しマスタング直属部下たちは冷や汗を流していた
「出勤定時から30分…遅すぎる!!」
あからさまにイラつきをさらす上司に、部下逹は汗を倍にした
今朝、いつもなら出勤時間から30分早く出勤する私の副官・もといホークアイ中尉の姿は
私が5分遅れて司令室に入っても見当たらなかった
「中尉が遅刻だなんて…きっとどっかでなんかあったに違いない
もし中尉にもしもの事があったら────」
そう、何かあったら…
「ハボック!!"私は少し出てくる!!!!」
「はいぃぃぃいぃぃ!!」
コートを掴んで扉を開ける
待っててくれ中尉!!
廊下を走る彼を誰が部下を探しに行く上司の顔に見えただろうか