shortnovel〜sweet〜
□firstLOVE
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「中尉の初恋…?」
休憩時中
中尉のいない指令室でタレ目の部下が煙草をくわえながらそんなつっぴょうしの無いことを言い出した
「そうっすよ
あの中尉でも、小さい頃に甘い恋の1つや2つあるんじゃないんすかね」
気がつけば山のような書類に終われぐったりとしていたファルマン達も興味津々に聞き耳をたてていた
「気になりませんか?」
「気になってるのはお前だろう、燃やされたいのか」
「まさか」
とは言え、確かに気になるな
小さい頃からの彼女を知っているが、学校での生活はまったくもって皆無だ
でも幼い彼女はそれらしい事は1度も言わなかった
「あっ中尉!」
フェリー軍曹が入り口に向かって声をあげた
一斉に振り返る
「やあ中尉、君もどうだ?」
右手に持ったカップを掲げる
「そうですね」
中尉がお茶を入れに行くのを確認し、再び少尉達と声をひそめる
「いいか?私がそれとなーく聞き出すから、お前たちが援護しろ。良いな?」
「yessir!」