shortnovel〜sweet〜
□Piasu
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つまらない。
中尉が正午出勤の今日。
やはり彼女のいない軍はどうも味気なく、結果仕事もはかどらない。
……………いや、確かにいつもと少々仕事の進みぐあいが変わらない気もする。少々。
ふぅとため息をつき頬ずえをつく
今はこんなことをしても、こうして書類に落書きしても拳銃を突きつける副官がいないからそれは幸い。
でもやはりつまらない。
再びふぅとため息をはいた。
「大佐ぁ、入りますよー」
ノックも無ければ返事も聞かない、
上司に対して無礼足るふるまいの部下があほっつらして入ってきた。
「中尉はまだか?」
こうして誰かが出入りするたびに聞くが決まって答えは一緒
「まだですよ」
時計を見て落胆する。
あと30分……
はぁ…っ 彼女のコーヒーが飲みたい
「それよりほら、もっと良いもの」
良いものと言う言葉につられて机に突っ伏した状態から横目でハボックを見る
「ほら、あんたのマイハニー。
一緒に夜まで楽しんで下さいよ」
そう言って置かれた書類の山に頭が痛い
「デスクワークは嫌いなのに」
「嫌いでも、やってもらわなきゃ困りますって」