shortnovel〜comedy〜

□ノー下着
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「明けましておめでとうございます、大佐」


はればれした気持ちでオフィスの扉を開けた私は、
目の前で深々とお辞儀をする副官に度肝を抜いた

いや、正しくは彼女のしている格好に驚いた


「なんだそれ」


「これは着物ですな、大佐。
東の島国で着用する衣類であります。何枚もの服を重ね着して季節感を味わうといったものですな。」

どこから現れたのかファルマがした説明に相づちを打って頷く


「それで、なんでそんなものを来ているんだ」

「さあ、よくわかりませんが?
グラマン中将から着るように、との命令でしたので。
大佐のもありますが」


そう言って多分ブレダやハボックが来ているのと同じものだと思われる服を取り出した


それを受け取ってビラリと広げて顔をしかめた

「なんだ?まるで布じゃないか。どうやって着ろと言うんだね」


「ファルマン准尉がごぞんじです。執務室で良いので済ませて来てください。」

「君のそれも准尉が?」

「……馬鹿ですか貴方は。そんな訳ないでしょう。」

曖昧な返事を彼女に返してポケットの中で握りしめていた発火布を離した


「早く言って来て下さい」

そして彼女に促されるまま執務室に入った
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