shortnovel〜sweet〜
□届かないもの
2ページ/10ページ
「だから、女ってゆうのは胸っすって!何度言ったらわかるんっすか!!」
「それはこっちの台詞だ!!
何度いったら理解する!?まったくもって愚かだな!
そんなんだからお前はモテないんだ!!」
「んな!?太ももなんてふっ、つーに変態発言っすよ!!」
視察帰り
わからずやの部下と意見の押し合いをしながら軍に入ると、
なんだか世話しないフュリー軍曹が出迎えてきた。
「あれ?珍しいな。今日の出迎えは中尉じゃないのか?」
ハボックが煙草を口から外し軍曹に尋ねた。
最もな疑問だ。
「そうなんですよ。どうもホークアイ中尉の姿が見当たらなくってですね…。」
そう言えば、見送りの時も何時もと違いそそくさと行ってしまった。
「大丈夫かなぁ…」
眉をハの字にして私達のコートを受けとる軍曹とは、全くの同意見。
ただでさえ餓えた男所帯であんな美女1人うろつかせたらいったいぜんたいどんな獣に目をつけられるか。
思い当たる場所は無いかと唸っていると、ハボックに肘でつつかれた。
「大佐…あれ」
潜めた声に反応して前を見る
そこには一段と異様なオーラを放った男