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□まりみな
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まりみな みなみside 満員電車
『次は○○駅〜。次は○○駅〜。』
うわ、いっぱい乗ってきた!
う、埋もれるっ!
ガタンゴトン
うう…。
ドアから離れちゃった。
どうしようかなぁ。
ギュッ
「痛っ!」
足踏まれたぁ…。
『次は○○駅〜。次は○○駅〜。』
降りなきゃっ!
「す、すいません!避けてくださいっ!」
す、進まないよぉ。
「ほら、みなみ。手出して。」
「え、はいっ。」
『扉が締まります〜。』
でれたー!
「何やってるの?朝から。」
「うぅ、麻里子様ぁ。」
「よしよし。」
「人がいっぱいいて、高橋ちっちゃいから、動けなくて…。」
「怖かったね、もう大丈夫だよ。」
「麻里子様が来てくれてほんとによかったっ!仕事遅れるかと思った…。」
「次からは篠田がみなみのこと守るから。ね?だから泣かないで?」
「うぇ…ひっく…。」
「わかった?」
「わかり、ましたぁ…。ふふっ、麻里ちゃんに守られるなら満員電車もいいかもね。」
「なんだよ麻里ちゃんって。」
「何か言いましたー?」
「や、何も。」
end