２
□さやみる
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彩side
なんなんあいつ。
今日めっちゃ避けられてるんやけど。
目も合わへんし、口も聞いてくれへん。
うち、なんかした…？
「みるきー。」
また無視かい。
もうええわ。
「…なに。」
お？
「なんで今日口聞いてくれへんの。」
「いましゃべってる。」
「いまやなくて。さっきまで。」
「機嫌悪いだけやし。」
「なんで機嫌悪いん？」
「彩には、いいたくない。」
なんなんそれ。
「なら勝手にしいや。じゃな。」
「まって。」
「はぁ？なんなん？」
「もうちょっとうちのこと気にしてくれたっていいやん。」
「気にしてるやん。」
「してない！」
「気にしてなかったらいま来てないわ。」
「機嫌悪いんわかってるのに原因はわからないん？」
「そんなん知らんわ。」
「彩がほかのことベタベタするからやろ！！にやにやしてほんま気持ち悪い。」
はっはーん。
やきもち、ってことなんや。
「なに妬いてんの。」
「妬いてへん！」
「可愛いなぁ。」
「うっさいわぼけ！」
「…美優紀が一番やで。」
「知らんし。」
「顔真っ赤やで？」
「うるさいわ！」
「ごめんなぁ。かまってやれんくて。」
「いまからかまえばいい。」
「はいはい。」
うちのお姫様は今日も可愛い。
end