短編
□衛の買い物
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俺は今、某有名ドラッグストアの前にいる。
今日欲しいのはアレだ。
一般的にコンドームと言われる避妊具だ。
今まで俺がそういうものにお世話になるとは思ってなかったため所持していなかったのだ。
だが先日、俺は彼女と初めてそういう行為をしてしまい…
しかも生で…
学生である彼女を妊娠させてしまっていたらという不安が拭えなかった。
だから、いつ自分が彼女とそういう雰囲気になっても大丈夫なように買いにきたのだが…
嫌に緊張する。
知り合いに会わないように隣町を選んだ。
定員に顔を悟られないようにサングラスまでしてきたのだ。
しかし、偶然とは恐ろしいものである。
後ろから
「衛さーん!」
と呼ぶ声がする。
嫌な予感がする。