バカレア高校3rd

□学校へ来る条件
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達也は自宅で未だ文恵の事を想っていた。

達也は文恵のいない学校になど、
行くつもりはさらさらなかった。

その時…

自宅のインターホンが鳴った。

寝起きの目を擦りながらドアを開けると、
そこには達也を連れ戻しにきた結香の姿があった。

結香
「ごきげんよう。」
達也
「ふ、文恵!?」

だが、文恵がここにいる訳がない…

達也はもう一度寝ぼけた目を擦り、
再び目の前を確認した。

達也
「アンタは確か…」
結香
「“元”第一カトレアの九音園結香です。」
達也
「“元”!?」
結香
「昨日済けで私たち第一カトレアと、菊永高校が…」
「あなたたち第二カトレア学院と、合併になったのです。」
達也
「マジ!?」
「ってか何で菊高まで!?」
結香
「そんな事より…」
「私はあなたを学校に連れ戻しに参りました。」
「あなたには学校に出席してもらいますわよ。」
達也
「行かねェよ…」
結香
「それは駄目です。」
「私は真行寺さんと約束しました…」
「“桜木君たちをよろしく頼む”と…」
達也
「文恵が?」
結香
「ええ…」
達也
「だけどオレはもう決めたんだ。」
「みんなには悪いけど、」
「もう学校へは行かねェって…」

達也の決心は固かった。
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