バカレア高校3rd
□学校へ来る条件
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次の日…
早速クラスの学級委員長へと立候補した結香が、
クラスの出席を取った。
相変わらず達也は欠席のままだった。
結香は、達也が欠席だと分かると
教室を出ようとした。
祥平
「おい、どこ行こうってんだ!?」
結香
「決まってます。」
「桜木君の家へ行って、桜木君を出席させますわ。」
「それが私の…」
「学級委員としての務めですわ。」
(それに…)
(真行寺さんとの約束…)
文恵がニューヨークへと留学する一日前ー
文恵
「私がニューヨークへ行ったら…」
「達也君たちの事を頼みますわ。」
「彼らは不良でどうしようもない人たちだけれど、本当は人間味溢れる素敵な方たちです。」
結香
「………」
「分かりましたわ。」
「彼らの事は私に任せてください。」
文恵
「ありがとう。」
これが結香が文恵と交わした最後の会話だった。