バカレア高校3rd
□初恋は実らない
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まだ文恵が第二カトレアにいた頃…
沙耶は今日こそは哲也に告白しようと、
教室で哲也の帰りを待っていた。
だが教室の窓から映った光景は、
親友である文恵と
楽しそうに帰宅する哲也の姿だった。
沙耶も薄々は気付いていた。
哲也が文恵に想いを寄せている事に…
沙耶はその光景を、
“見てはいけない”“見たくない”と思い、
そっと白いカーテンを閉めた。
このあと、沙耶の初恋は、
告白の手前で
実る事なく片想いで幕を閉じた。
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