バカレア高校3rd

□ゴーストライダー
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その日、
達也は兄だった蓮の死亡事故現場に来ていた。

兄が亡くなってから一年以上が経つ。

そこには今でも小さな墓標が建てられている。

達也は兄の墓標にそっと花を添えと、
墓標に向かって言った。

達也
「兄貴、あの時オレにこう言ったよな…」

(達也、お前夢とかあんのか?)
達也
(オレの夢は馬鹿田のトップになる事かな。)

(そんな事か…)
達也
(兄貴は夢叶えちゃってるもんな。)

(オレの夢はそんな小さな事じゃねーよ。)
達也
(何だよ…?)

(いつか教えてやるよ。)

だがこのあと蓮は、
交通事故で亡くなってしまった。

達也
「だけど今なら何となく兄貴が教えたかったものが分かるような気がするんだ。」
「馬鹿田のトップになるとかじゃなく、もっと大事な事…」

そう言って達也は、
今のバラバラになった教室内を思い浮かべた。
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