男性声優短編

□怖い夢
1ページ/1ページ


俺は声優をやっている杉田智和。
一応彼女持ち。

今日は仕事が休みだから、彼女の家に行くとするか。






ピンポーン。









ピンポーン。











返事がない…

どっかに出掛けてんのかな?



ガチャ…

開いた…


アイツが鍵を閉めないで出掛けるはずがない。


とにかく入ってみるか。

玄関のドアを開け、呼んでみる。




「おーい、名前?いるのー?」

返事がない…

でも靴はちゃんとあるし…



もう一回呼ぶ。


「おーい、いるのかー?」






やっぱり返事がない…



リビングまで行ってみるか。








そしてリビングへ行くと、ソファーに踞って座っている名前がいた。




「おい、どうしたんだよ…なんかあったのか?」


俺はそういうと名前の隣に腰を降ろす。


ギュッ…


すると急に名前が俺に抱きついてきた。



「お、おい…どうしたんだよ。なんかあったなら言えよ。」


グスッ…


こいつ泣いてる。


『夢で…す、杉田さんが…い、いなくなる…夢、見た…グスッ…』



「俺がいなくなる夢…?」


「大丈夫か?怖かっただろ?」
そう言って名前の背中をゆっくりさする。


「もう大丈夫だ…だから泣くな。俺はどこにも行かないから。」



『ほ、ほんと…?』




「あぁ、ほんとだ。

俺はずっとお前のそばにいるから///」


俺はどこへも行かない。
それは単なる夢にすぎない。



俺はずっとお前のそばにいる。



そして俺はやさしく名前を抱き締めた。







.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ