男性声優短編
□ずっと一緒
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〜23日〜
ピンポーン。
俺は名前の家に来た。
もちろん何も連絡しないで。
びっくりするかな?
『はーい。』
ガチャ
「こんにちは♪」
『ゆ、遊佐さん!?』
あっ、びっくりしてる。
「ねぇ、はいっていい?寒いからさ。」
『は、はい。』
「急に来てごめんね?名前に会いたくなってさ。」
『いえ。私も遊佐さんに会いたかったんで。』
会いたかったとか…
照れるよ///
「ほんとに?嬉しいな。」
「あのさ、クリスマスなんだけど…」
『あっ、遊佐さん、お仕事ですよね。無理しないでいいですよ?お仕事頑張ってください♪』
「あ、ありがとう。実は今日クリスマスの代わりにと思って来たんだ。」
『そうなんですか?お仕事忙しいのに…』
「ううん。名前の為なら仕事の忙しさとか忘れちゃうから。」
「それでね、クリスマスプレゼント、買ってきたんだ。」
『えっ!?私にプレゼントですか!?』
すごくびっくりしてるけど…
「はい、これ。」
そう言って俺は小さな小包を手渡した。
『遊佐さん、開けていいですか?』
「いいよ。開けて。」
名前はゆっくりと俺の手渡した小包を開けた。
『これって…』
そこにはシルバーに輝く指輪。
「気に入ってもらえたかな?」
『はい!!』
少し涙目になりながら返事をする名前。
気に入ってもらえたならなによりだ。
「手出して?」
そう言うと名前は左手をゆっくりと俺の前に出した。
そして俺は指輪を名前の左手薬指にはめた。
「これからもずっと一緒にいような?何があっても、俺が守ってやるから…」
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