WJ短編
□甘々男子シリーズ
2ページ/6ページ
麦藁の海賊
『ふぅ〜飲みすぎちゃった。』
「まだまだこんなもんじゃ足りないわよ〜!!」
「ナミ、あなたは飲みすぎよ。」
『確かにもうフラフラじゃない。ほら、布団に入って。』
「ん〜…眠い…」
『私ちょっと夜風に当たってくるね。頭ガンガンするよ。』
「フフッ分かったわ。」
酔っぱらいナミの介抱をロビンに任せ、私は女部屋を出た。
『風が冷たくて気持ち良い…』
「ん?マネージャー〜。」
『ルフィ!!まだ起きてたの?』
「なんか今日は寝付けなくてな。水飲みにきたんだ。」
『私も女子会やってて飲みすぎたから水飲んでたのよ。』
「マジか。その水俺にもくれ。」
『え…でももう半分飲んじゃったから新しいのいれてくる…』
「それで良い。飲んで良いか?」
『い、良いけど…。』
「ニシシッマネージャーサンキュ♪」
ルフィは私から飲みかけの水を受け取り飲み干した。
『…ん?ルフィ何持ってるの?』
「コレか?毛布…無意識の内に持ってきたみたいだ。」
『毛布…枕まで。』
「あ、そうだ!!なぁマネージャー。」
『ん?』
「一緒に寝よ?」
『……はい?』
「今日はあんまり外暑くねーしここで一緒に寝ようぜ!!なっ?」
『でもここ甲板だよ?もし間違って海に落ちたら…』
「広いから平気だって!!」
『床固いしやっぱり部屋で…』
「嫌だ!!」
『そんな…。』
「それに、こうすれば固くないだろ?」
―ギュウゥ
『///?!!』
「こうやって俺がマネージャーの事ギュッってしたまま寝れば寒くないし固くないぞ。」
『ル、ルフィ///?!』
「ん?なんかマネージャー酒の匂いするな(クンクン)」
『女子会やってて飲みすぎたからって…ってくすぐったいよ!!』
「ヘヘッ悪ぃ悪ぃ。でもちゃんとマネージャーの匂いもする。俺マネージャーのこの優しい匂い好きなんだ(ギュウゥ)」
『そっそんな匂いする?』
「あぁ!!初めて会った時から変わらないスゲー良い匂い(ニッ)」
『そっそう///。』
「はぁ…マネージャーを抱き締めてたら安心して眠くなってきた。よっと…」
『わわっ?!』
「今日は大人しく俺の抱き枕になってくれよ。船長命令。」
『そんな横暴な…』
「マネージャー〜(ギュウゥ)」
『うっ…///』
「スゲー落ち着く。毎日こうしてマネージャーと一緒に寝れたらなぁ。」
『お昼寝はたまにしてるよ?』
「そうだけど…仲間も一緒にだからさ。もちろんみんなと一緒にっていうのも楽しいけど、たまにはマネージャーと二人っきりで過ごしたいんだよ。」
『ルフィ…』
「俺は船長だから仲間はみんな大切だしみんな大好きだ。でも、マネージャーはこう…なんつーか二人で居るともっとポカポカしてドキドキすんだよ。」
『ポカポカドキドキ…?』
「あぁ。俺、マネージャーが大好きだからさっ!!」
『あっありがと///。』
「んじゃ寝るか。おやすみマネージャー(ギュウゥ)」
『おやすみ、ルフィ。』
仲間の中でも特別な君。
この温もりをいつまでも感じていたい。