忍者長編

□31.演習開始
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「…ふぁ〜あ。」

『…眠い。』

「…遅い。」

三人はサバイバル演習場で担当上忍のカカシを待っていた。知らされていた時刻をだいぶ過ぎてもなかなか来ないカカシにサスケはだんだんイラついてきていた。

「…ったくカカシはまだ……!!ウスラトンカチ?」

『……スゥスゥ。』

「…(可愛い///!!)」

「サスケ!!にやけてないで早くウスラトンカチから離れろっての!!」

「にやけてなんかねーよ。それに俺が離れたらウスラトンカチが倒れちまうだろうが。」

「それなら心配いらないよ。」

―ドロンッ

「「!!」」

「ほら、ウスラトンカチ起きて。」

『ん…えっ///?カカシ先生すみません!!』

「遅いぜカカシ!!」

「いや〜ゴメンゴメン。今日は大荷物を持ったお婆さんが居てね。」

「はぁ。で?サバイバル演習すんだろ?」

「そうそう。みんな朝飯は抜いてきたか?今日は三人でこの鈴を取り合ってもらう。取れなかった者はあの丸太にくくりつけて俺が目の前で弁当食べるから。まっ、鈴は見ての通り二つしかないから、一人は確実に丸太行きだな。」

『…みんな取れない場合もあるって事ですよね。』

「そうだな。あと、失格したらアカデミーに戻ってもらうから。」

「「『!!』」」

「じゃあ、始め!!」

―シュンッ

三人はそれぞれ木の影や草むらに隠れ気配を消した。

「…よし。みんな上手く隠れたな。まずは…サスケかな。」
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