忍者長編

□32.色白少年
1ページ/4ページ


『カカシ先生まだかなー?』

「何でいつも遅刻してくんだ?もうカカシなんて放っておいて一緒に街でも散歩しよーぜ、ウスラトンカチ。」

「ダメだ。行くならお前一人で行くんだな。」

三人はいつもの様にカカシが来るのを待っていた。ウスラトンカチとキバが待ちくたびれた頃…

「や、お待たせ〜。」

「毎回毎回おせ…あ?何でナルト達が一緒に居るんだよ?」

「あぁ。今日はナルト達第7班の隊長が特別任務に出ちゃってるから、今日だけ一緒に任務を行う。」

『そうなんですか。』

「サスケくーん、ヨロシクね!!」

「サスケ、キバ、足手まといになんじゃねーってばよ?」

「……。」

「うっせーナルト。ドベのお前だけには言われたくねーよ。」

「…ウスラトンカチさん、こんにちは(ニコッ)」

『サイくん、こんにちは。今日はよろしくね。』

「はい。あの…ウスラトンカチさんは一緒の班のサスケくんやキバくん、ナルトくんの事は呼び捨てなんですよね?」

『うん。そうだね。あ、もし良かったらサイくんの事もサイって呼んでも良いかな?ナルトやサクラちゃんみたいに同じ班ではないけど、呼び捨ての方が仲良しになれそうだからさっ!』

「はい。勿論良いですよ。僕もウスラトンカチって呼んでも良いですか?」

『うん!!あと同じくらいの年齢なんだから敬語も無しだよ!』

「!!は…うん。ありがとうウスラトンカチ。」

『何でお礼を…?私何もしてないよ?』

「そんな事はないさ。」

―知らなかった…僕は他人とこんなにも親しく話が出来るんだ。それに、ウスラトンカチになら自然と感情が表に出せる気さえする。

ありがとう、だなんて初めて使ったな。

『…サイ?』

「あ、いや…何でもないよ。今日は任務頑張ろうね。」

『うん!!』
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ