忍者長編
□32.色白少年
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『カカシ先生まだかなー?』
「何でいつも遅刻してくんだ?もうカカシなんて放っておいて一緒に街でも散歩しよーぜ、ウスラトンカチ。」
「ダメだ。行くならお前一人で行くんだな。」
三人はいつもの様にカカシが来るのを待っていた。ウスラトンカチとキバが待ちくたびれた頃…
「や、お待たせ〜。」
「毎回毎回おせ…あ?何でナルト達が一緒に居るんだよ?」
「あぁ。今日はナルト達第7班の隊長が特別任務に出ちゃってるから、今日だけ一緒に任務を行う。」
『そうなんですか。』
「サスケくーん、ヨロシクね!!」
「サスケ、キバ、足手まといになんじゃねーってばよ?」
「……。」
「うっせーナルト。ドベのお前だけには言われたくねーよ。」
「…ウスラトンカチさん、こんにちは(ニコッ)」
『サイくん、こんにちは。今日はよろしくね。』
「はい。あの…ウスラトンカチさんは一緒の班のサスケくんやキバくん、ナルトくんの事は呼び捨てなんですよね?」
『うん。そうだね。あ、もし良かったらサイくんの事もサイって呼んでも良いかな?ナルトやサクラちゃんみたいに同じ班ではないけど、呼び捨ての方が仲良しになれそうだからさっ!』
「はい。勿論良いですよ。僕もウスラトンカチって呼んでも良いですか?」
『うん!!あと同じくらいの年齢なんだから敬語も無しだよ!』
「!!は…うん。ありがとうウスラトンカチ。」
『何でお礼を…?私何もしてないよ?』
「そんな事はないさ。」
―知らなかった…僕は他人とこんなにも親しく話が出来るんだ。それに、ウスラトンカチになら自然と感情が表に出せる気さえする。
ありがとう、だなんて初めて使ったな。
『…サイ?』
「あ、いや…何でもないよ。今日は任務頑張ろうね。」
『うん!!』