忍者長編
□35.護衛任務
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「今日はお前たち第9班にはCランクの任務をやってもらう…ある人物の護衛任務だ。」
「「『!!』」」
「Cランク…ですか?しかしまだ下忍になったばかりで早いんじゃ…?」
「今里も人手不足でな。カカシ、お前がいる9班にやってもらいたいんじゃ。」
「…はい。」
いきなりのCランク任務に三人は戸惑いをみせた。任務内容は橋作り名人タズナさんと波の国まで同行し、橋が完成するまで護衛するというものだった。
「他の国なんて行った事ねーからちょっと楽しみだぜ!!」
『私も木の葉の里以外行った事ないよ!!』
「こんなガキばかりで大丈夫なのかよぉ…。」
「ハハッ…上忍の私もついてますし心配はいりませんよ。」
『でも…本当にCランクだなんて…私たちタズナさんを守りきれるのかな。』
「Cランクで忍者対決なんてしないよ。だから大丈夫(ポンポン)」
『カカシ先生…。』
「(ピクッ)…」
「…(何だ?このジーさん今…?)」
ウスラトンカチはカカシの一声で安心し歩きだした。しばらく歩くとカカシが地面の水溜まりに目をとめながら先を進んだ。
『!!何!?』
水溜まりから急に二人の忍が飛び出し、仕込み武器でカカシの体を拘束した。
「何だコイツ等!?」
『カカシ先生!!』
「一匹目…(ザンッ!!)」
ボトッボトッ…
「「『!!』」」
「二匹目…」
『なっ!!』
「ウスラトンカチ!!」
カカシの体をバラバラにした忍びは次にウスラトンカチの背後へと回り込んだ。サスケはすぐさまウスラトンカチに駆け寄り、ホルスターから手裏剣を抜く。
―シュンッ
「「!!」」
二人の忍から伸びている鎖を上手く木に打ち付け動きを封じた。サスケはその隙にと二人の顔面を思い切り蹴飛ばす。しかし忍の達は鎖を切り離し二手に別れ、一方はキバに、一方はタズナへと向かった。
「クソッ!!赤丸!!」
「ワンワン!!」
―ドカッ
「グワァッ!!」
「よくやったな赤丸!!もう一人は…?!」
『タズナさんさがって!!』
ウスラトンカチが急いでタズナの前に達クナイを構えた。更にキバがウスラトンカチを庇う様に移動し、絶対絶命かと思われた瞬間…
―ドコッ
『カカシ先生!!』
「(…フンッでしゃばりが…)」
「そうか…変わり身を使ったのか。」
「すぐ助けてやれなくて悪かったな。とりあえずサスケ、キバ、ウスラトンカチ、みんな良くやったな。偉いぞ。あと、タズナさん…ちょっとお話があります。」