WJ短編
□無口と不良
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『ねぇ、晴子ちゃん知らない?』
「晴子ならバスケ部見に行ってるんじゃない?あの子いつも放課後は体育館に居るからね。」
『そっかぁ。これ晴子ちゃんに借りてた教科書なんだけど、これがないときっと困るよね。』
「そうね…宿題で使うかもしれないし。体育館に行ってみたら?」
『うん、そうね。ありがとう。』
「それに、アンタの好きな水戸くんも居るわよ、きっと。」
『えっ///?!』
「桜木花道の応援で水戸くん達桜木軍団も居ると思うけど〜?(ニヤニヤ)」
『わ、私はそんなんじゃ…///。』
「はいはい、じゃあまたね。頑張って行ってらっしゃい。」
『うぅ…(絶対に面白がってるよ)』
友人のA子に背中を押されジャスタウェイは渋々バスケ部が練習をしているであろう体育館へと向かった。
―ダンダンッ
―キュッキュッ
『…はぁ…晴子ちゃんに教科書だけ渡してサッサと帰ろう。あぁ〜なんだか緊張する…』
ギィ…
「コラー桜木!!ふざけてばかりいるんじゃない!!」
「ウッセーゴリ!!俺は天才バスケットマンの桜木花道だぞ?!」
『(…な、なんか揉めてるみたい…他のみんなは目もくれずに練習してるけど…えーっと晴子ちゃんは…)』
「あっジャスタウェイちゃん!!どうしたの?」
『晴子ちゃん!!』
晴子はジャスタウェイがいた反対側の扉からバスケ部を応援していた様で、体育館の端にいたジャスタウェイに気付き駆け寄ってきた。
『これ早く返さなきゃと思って…』
「あぁ、数学の教科書ね。今日の宿題で数学も出てたから助かったわ。ありがとうジャスタウェイちゃん。」
『ううん、私の方こそ教科書貸してくれてありがとう。晴子ちゃんが隣のクラスで良かったよ。』
「フフッ良かった。あ、ねぇ良かったらジャスタウェイちゃんも少し練習見ていかない?」
『い、いや私は…』
「今ね、すっごく良い試合をしていたのよ!!向こうでお兄ちゃんと揉めてる桜木くんも良く動ける様になってきたし、それに、それに…キャー///!!」
『(ビクッ?!)ど、どうしたの晴子ちゃん?』
「る、流川くんもね、その…///」
『??』
「おっジャスタウェイちゃんじゃねーか。」
『!?』