忍者長編
□31.演習開始
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「ウスラトンカチは何処に行ったんだ?早く探さねーと!!」
「サスケ発見。」
「!!チッ…火遁、豪火球の術!!」
「甘い甘い。」
「らぁっ!!」
「おっと、これならどうだ?」
そう言いカカシはサスケの腹めがけ蹴りを出した。
「ガードが間に合わねっ…!!」
―バッ
「「!!」」
『…セーフ。あー怖かった!!』
「ウスラトンカチ?!何やってんだ!!」
『だってみんなで協力しなきゃカカシ先生から鈴を取れないよ!!』
「コラコラ、俺を忘れるなよ(バババッ)」
「早すぎて印が見えねぇ!!ウスラトンカチ、サスケ!!」
「ほぉ…キバと赤丸で二人を連れて逃げたか。なかなか良いチームワークだな、うんうん。」
赤丸を含めた4人はカカシから離れた林に隠れた。近くには川もあり、多少の話声は聞き取られなくて済みそうだ。
「はぁ…はぁ…危なかったぜ。」
『ありがとうキバ。』
「フン…なんとか助かったぜ。アイツ隙をいっさい見せねーからなぁ。どうやったらアイツから鈴を取れる?」
『次からは分散せずみんなで協力しよう。』
「だけどよウスラトンカチ、鈴は二つしかないんだぜ?協力したって誰かは確実にアカデミー送りだ。」
『…ねぇキバ、サスケ、私は二人が一緒じゃなきゃ合格なんてしたくない。でも失格してアカデミーに戻るつもりもない。二人と一緒じゃなきゃ私のこれからの人生に意味なんてないもの!!』
「ウスラトンカチ…。」
「そうだな。ウスラトンカチの言う通り、みんなで協力してカカシから鈴を取る!!その為なら協力出来るだろ、サスケ?」
「当たり前だ。なんとしてもカカシから鈴を取って、みんなで合格するぞ!!」