忍者長編
□35.護衛任務
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カカシはタズナに本当の事を聞く為、いくつか質問をした。
「任務で嘘をつかれては困ります。これだと我々の任務外って事になりますね。」
「……。」
タズナはカカシに海運会社の大富豪、ガトーから命を狙われている事、財力と暴力をたてに島の全てを牛耳り独占している事、そして奴が唯一恐れている建設中の橋の完成など全てを話した。
「わしの国は超貧しい国で高額なBランク以上の依頼をするような…まぁ、お前等がこの任務をやめればワシは確実に殺されるじゃろう…。」
タズナは自分が殺されれば可愛い孫が泣くだけだと上手くカカシ達を言いくるめ、任務は国へ帰るだけでも続行となった。
「(次に奴等が出てくるとすれば、間違いなく中忍上忍レベルに違いない…あーやだやだ)…!!」
―ガサガサ
『カカシ先生?草むらに何か…ウサギ?わぁー可愛い!!でも何でこんな所に?』
「(これは身代わり用のユキウサギ…さっそくお出ましか)…!!全員伏せろ!!」
「「「『!!』」」」
カカシの声に反応し地面に伏せると、大きな刀が木に刺さりその上に一人の忍が立っていた。
「へぇーこりゃこりゃ、霧隠れの抜け忍…桃地再不斬くんじゃないですか。(コイツが相手となるとこのままじゃあちとキツイか)」
「写輪眼のカカシと見受ける…じじいを渡してもらおうか。」
「(写輪眼!?じゃあやはりあの時に見たカカシの目は…)」
「お前たち、卍の陣だ。タズナさんを守れ。それがここではチームワークだ…再不斬、まずは俺と戦え!!」
「!!やはりその目は…。」
サスケはキバやウスラトンカチに写輪眼の説明をした。あらゆる幻・体・忍術を跳ね返してしまう眼力を持つという…ただ、写輪眼の能力はそれだけではない…
「…俺様が携帯していたビンゴブックにお前の情報が載ってたぜ。千以上の技をコピーした忍者…コピー忍者のカカシとな。」
「カカシのあの赤い目はそんなにスゲーものなのか。」
「(どういう事だ…写輪眼はウチハ一族の中でも一部の家系にしか現れない得意体質だぞ…もしかしてコイツ…)」
『サスケ、キバ!!』
「「あぁ!!」」