幻光夜

□間違えた!
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アーロンは今まで起こったことを一旦整理することにした。

1.ティーダの謎行動
2.赤い顔
3.とろんとした目
4.高い体温
5.リュックのそらす目線

アーロンは、導いた答えを確定するためにティーダの顔に自らの顔を近づけた。
口付けをするかのような仕草にメンバーが息を飲む。
そんな、メンバーのことはつゆ知らずアーロンはスンと鼻を鳴らした。

…酒臭い。

アーロンは確信した。

「…おい、アルベドの小娘」
「ひっ」
リュックが大げさなくらい飛び上がった。
そんな、彼女に睨みを聞かせ静かに、しかし怒りを含みながら口を再び開けた。

「おい、お前だなティーダに酒を飲ませたのは」

リュックは視線を上に向け、しばし言い訳を考えていたようだが、何も思い浮かばなかったのか諦め、がっくりと肩を落とした。

「ごめんなさい…ティーダが喉乾いたって言ってたから、水を渡したはずだったんだけどオヤジのお酒だったみたい…」

シュンと枯れた草みたいになってしまったリュックを横目で確認しつつ、ティーダを横抱きに持ち立ち上がった。

「ふぁ〜あーろん〜」

ティーダはふわふわと笑い楽しそうにしそうにこちらを見ている。

「おい、あとは頼んだぞ」

そう言って、寝室に二人は姿を消した。
ワッカは、顔を真っ赤にして一人悶えていた。


翌日の出発は午後からになったそうだ。
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