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□キスで許してあげる
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「兄さん、」
「♪〜♪」

兄さんはヘッドホンをつけ音楽を聞いているから僕の声が聞こえないみたいで、ノリノリになっている。


聞こえない様だからもう一度呼んでみることにした。

「兄さん!!」
「っ!!、うるせー!!」

今度はヘッドホンの近くから叫んだ、すると兄さんはヘッドホンをはずし、僕に向かって大声で怒鳴った。

「うるさいって……兄さんが聞いてなかったんでしょ!!」
「俺は気持ちよく音楽を聞いてたんだよ、そこに雪男が乱入してきたからだろ!!」
「……もういいよ…」
「なら怒んなよ、クソ眼鏡


ブチッ


その時、生まれて初めて堪忍袋の緒が切れた。


「兄さんなんか、もう知らない」

怒りはなんとか抑えて、一言残して部屋からでた。
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