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□キスで許してあげる
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――一週間後――
「おーい……雪男さん……?」
兄さんが僕の目の前に来て呼び掛ける
「……」
でも、無視を続ける僕
なんせ僕はまだご立腹中。
兄さんが何を言おうと簡単には引き下がらない予定でいる。
「なあ、もう一週間だぞ、」
「だから?」
「冷てーな…」
兄さんはまだ謝らない、多分自分が悪いと思ってないようだ。
「なあなあ、許してくれよ……なんでもするからさー」
"なんでも"今、そう言った兄さんが悪かった、
「なんでも……するの?」
「まあ、出来ることならな」
「じゃあ……」
「キスしてよ」