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□ちゃんと言うまで、許しません
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《好き、ちゃんと言って…兄さん、》
今日は天気もよく外に出たいところだが、雪男は風邪を引いてしまう外に出れなくなった。
今日は学校だというのに燐は学校には行かずに
「雪男の面倒を見る」
と、言って家にいる。
家にいる分には食事も作ってくれてありがたいのだが、やっぱりこう…なにかやりにくい
いつもと違い風邪を引いているので、思考も体もいつもと違いおかしいので何を言い出すか自分でも分からない、そう思った雪男は燐に家からでるように言おうと考えた。
雪男はベッドから机に座っている燐に問う
「兄さん、いつまでここにいるの?」
「いつまでって治るまでだろ?」
唖然としたこのままここにいられるとやっぱり何をするか分からないのに「治るまで」だなんて…
「兄さん、学校は?」
「学校? ああ休んだ。」
「授業はどうするの?」
「別に大丈夫だ、ろうなー…あはは」
だんだん、熱が上がり思考がおかしくなる
「兄さん……」
「ん?」
「兄さんは、僕のこと好き……?」
「なっ!…そ、それは好きだけどな…」
燐は真っ赤な顔でそう告げる、雪男はにへっと笑顔を見せる
「ねえ…兄さん、好きって言ってよ」