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□これは運命_リンエド
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ただ、何となくだった。

ふと思い出したのは立ち入り禁止の屋上。
今まで屋上のことなんて気にしたことなかったけど、好奇心で屋上に半ば諦めながらも向かうことにした。立ち入り禁止となっているのだからだいたい鍵は締まっているだろう。そんなことを考えながらも、屋上のドアの前へとついた。

「開くわけ、ないよナ…」

そう呟きながらドアノブに手をかけてみる。
するとドアノブは回り、そのまま押すとドアが開いた。

「あれっ開いタ」
「誰だ?」

ふと声のする方を向けば、そこには太陽の光に照らされてキラキラと輝く金糸を兼ね備えた彼が立っていた。
それが、俺とエドワードの出会いだった。



「―アッいいナ!そのオカズちょうだイ!」

返事を待たずにエドの唐揚げを攫っていってしまうリンの箸。

「おま……仮にも俺の方が先輩なんだから遠慮ってものを知れよ…」

いつもながらの光景に空も時も流れている。
二人が出会ってから、時は1ヶ月以上は経過していた。





「雨ダ………」

窓の外を眺めればザァザァと降り積もる雨。

二人が出会ってから初めての雨。
こんなにも雨が降っていれば、遮るものは何も無い屋上はびしょ濡れであろう。

ふと、思い浮かんだのはエドの顔。

「…エド、どうしてんだロ」

そう呟いてた頃、既に足はどこかへと向かっていた。

向かったのは屋上の方。雨だから外は使えないなんて百も承知だったのだが、何かに引き寄せられる様に足は動いていた。

顔が俯いていてよく見えなかったが、目立つ美しい金髪で一秒もしないうちに誰だか分かった。

「エド……」

静寂の中では息を吐き出すような声も相手には伝わったようであった。

「リン、お前も来たんだな」

クス、と苦笑いした顔が可愛くて何故か切ない気持ちにもされられた。

「(アレ……?なんだろウ……)」

なんだか良く分からないモヤモヤした感情に不信感を抱きながらもエドワードの隣へと腰を下ろした。

「なんデここに来たノ?雨降ってるのニ」

最初に口を開いたのはリンだった。
ただ、なんで彼がここに居たのか、気になって仕様がなかった

「なんでって…それはこっちのセリフだ」
「ア、話し逸らしタ」

このまま追求するのでも良かったのだが、何故か心のどこかで追求してはいけないと感じ取っていた。

「…別に、ここが落ち着くから」

分かっていた筈の答えなのに、その答えを認めたくなかっ
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