しゅごキャラ

□TEN
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『……幸哉、どこにいるの…?』


 あの後、解散となって私は家に帰った。と、言っても家には私以外の誰もいないんだけど…ね。

 
 今日もまたいつものように夜空に輝く月を眺める。それはもう、あの日からの日課になっていた。


(「お姉ちゃん!逃げて!!」

『嫌よ!幸哉!私から離れていかないで!』

「…大丈夫だよ、…僕がいなくても笑っていて!」

『嫌、嫌よ!ゆきやぁあ!!!!!!!!』)


 昔、私たち家族は[イーグルス]に追いかけられていた。お父さんもお母さんも、一緒に逃げていたはずなのに、捕まって…私と幸哉だけが残された時、あの芹(セリ)とか言う奴が居場所を突き止めてきた。

 
 私と幸哉は走って逃げた。まだ小さかった私たちも、危険なことくらいわかっていた。だから、必死に逃げていたのに…。


 幸哉は芹に…イーグルスに捕まった…。取り残された私は児童施設に入れられた。どうしてそうなったかなんて、思い出したくもない。


 中学生になった私は、司さんの計らいで1人暮らしができた。やっと自由に生活をできるようになった私はいつも幸哉の事を考えてしまう。


『…ごめんね、幸哉。こんなお姉ちゃん…失格だよね…』


 辺りが眠りに落ちて、静かな夜。今日も私は、幸哉の事を思い泣き続けてしまう。























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