幼なじみと私の恋模様
□将来の夢
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私たちが通う七色保育園をあと少しで卒園になってきた。そんな私たちに宿題ができたのです。
『……将来の夢?』
「うん。…ハル、なんて書く?」
将来の夢。それは自分たちの未来の予想図で、まだ私はそんなこと全く考えてなかった。周りの子たちは「花屋さん」や「消防士」など夢があったのに…。
『…考えたこと、なかったなぁ…。アキくんは?』
「僕は、バスケ選手になりたい…。」
『バスケ?』
「うん。もっともっと強くなって1番になりたいんだ。」
『…そっか。』
アキくんもやりたいこと、あるんだね。私のやりたいこと……
「…ハル?」
『…!決めたよ、アキくん!私、アキくんのサポートする!』
「…え?」
『アキくんが1番になれるように私も一緒に頑張る!ね、どう?』
そうだよ!私、アキくんのバスケ好きだし、私もバスケ好きだし、うん。ぴったりだ!!
「…うん。よろしく。」
そう言ったアキくんは笑っていた。あんまり笑うことないのに…ね。
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