短編、中編

□○○な王子様には。
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『ゆ〜う君っ!用事って何?』
ユウジの部屋のドアをあけて、無垢な顔をむける名前。

「ん?やっと来たんか」
入って来てやって言って名前が中に入るとドアを閉めた。


『どこに座ればイイ?』

「ベッドの上にでも座っとって」
『うん。わかった』

名前が俺のベッドの上に座ったら抱き枕を渡した。

『な、コレってユウ君がつくったん?』

「そやで〜!中々カワエエやろ」
『メッチャ可愛い!流石うちの彼氏やな!』

ニコッと笑う名前に胸をキュンとさせ、呼んだからにはある計画を成功させなアカンと思い、立ち上がった。

『どこ行くん?』

「ジュース取りに行ってくるわ。名前は三ツ矢サイダーでええやろ」

『うん』



部屋から持ってきていた小さな瓶を取り出した。
それは名前が部屋に入ってくる前からポケットに忍ばせていた、白石が俺らのために作ってくれた媚薬やった。



瓶のふたを開けたら厭らしい匂いがする。
開けただけでこんな匂いするてどんだけ効果バツグンやねん
白石もとんでもないモンつくったな。

ジュースに薬を混ぜてキレイにいきわたる様に掻き回した。
「待たせたか?」

『ううんっ。全然まって無いよ』

俺からジュースを飲んだ。もちろん薬が入ってる方は名前に渡しす。

俺はドキドキして、ごくごくと喉をならしジュースをのんだ

名前はゆっくり飲む


『やっぱりサイダーはおいしいわ。好きやなぁ』

「俺もシュワシュワ感が好きやな」


このまま少しは普通の会話が続くと思ってたけど俺の予想は大幅に外れた。


ベッドの上に座りながらさっき俺が渡した抱き枕を強く抱きしめている名前

……コレってもしかしてもう効いてきてんのか?




苦しそうな表情をする名前は抱き枕をこれでもか!ってくらい抱きしめていた

『ん゛』

「名前、どうした?」

『ユウ君が…変なのっ…いれたの?』
名前が言う変なのとは薬の事だろう。


「でも作ったんは白石やからな」


ベッドに座っていたが前に倒れてしまいそうになった名前をユウジが抱きかかえる形で受け止めた

「大丈夫か?」
まさか普通に座ってられへんほどヤバいとは思ってへんかった。

『………』

じっと俺を見つめる名前の顔は上気している。
そして我慢していたせいか息もあらくととのっていなかった。
さらに涙目でまさに情事中を思わせる顔だった。

「名前っ……ん」

『…ちゅっ…、んっぁ…あぁっ』
しゃべりかけようと口を開いたユウジだがすぐさま名前によって口を塞がれた。
塞がれた事に驚いているのもつかの間、いきなり名前の舌が口腔に入りこみ中を蠢く。

自分からキスをした事が無い名前がいきなり深いキスを行ってきた事におどろいて、しばらくされるがままだったが、ユウジも名前に答えて舌を絡ませる。
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