短編、中編
□【 】なエンド
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「名前、その量を一人ですんのか?」
「だって白石先輩、用事あるみたいやしそれに今度チーズリゾット奢るって!楽しみやわ」
優しいんかチーズリゾットのためなんか…
「俺も手伝うわ」
そう言って、名前の正面のイスによいしょっと腰かけた。
「良いよっ!オサムちゃんは仕事終わったんでしょ?帰ってゆっくり休んで」
最後の言葉を強調し俺に帰る事を促す名前。
その多い仕事を1人ですんのは大変やのに、俺の事を気遣って帰れって言う名前は優しいし、ええ嫁になりそうやな。
…せやから俺が嫁にもろたる。
「なんや俺と仕事すんのは嫌なんか?」
「ちゃうっ!…そんなんちゃうけど…」
「けど?」
「最近のオサムちゃん疲れてるみたいやから…ゆっくり休んで欲しいなぁって。」
「なんや。そんな事かいな…大丈夫やで俺には名前がおるし。名前を見ただけで元気でるわ!」
「せやったらええけど…」
「よしよし。名前はエエ子やな」
「また子供扱いする……はよ大人になってオサムちゃんと…結婚…したいわ……////」
「名前…」
もうアカン。大人の余裕なんて微塵もないわ。木っ端微塵や!
そないなカワエエ事言われたら、本気で我慢何てもん出来んわ。
今日は名前の初めて貰うからな!!
「名前…そんなに大人を煽ったらアカンで。止まらんくなる」
「え?オサムちゃん…?」
腕を引っ張って引き寄せ抱きしめる。
そして、顎を親指と人差し指で持ち上げ、深く唇を重ねる。
「…んっ…あ、…オサムちゃ…んっ…」
名前の荒い息が顔にかかる。
それだけでも妖しくて、もっと先に進みたいって思う。
重なった唇を離すと銀の糸が名前とを繋いだ。
紅潮した名前の顔はやけに淫らだ。
「…ん…オサムちゃん?」
恥ずかしいのか、動揺したのか、目を合わせないまま今のは何かと聞いた名前。
「名前があんまりにも可愛いから抑えきかんかった。大人を煽るもんちゃうで」
「煽る…?…っ!」
煽るの意味がよく分からなかったのか名前は首を傾げた。
その隙にもう一度、唇を重ねる。
「もう、止められへんわ」
名前の首に舌を追わしてペロリと舐めあげた。
そのまま吸い付いて赤い花を咲かせる。
「ん…////」
どんだけピュアやねん名前。
これだけで顔真っ赤やんか。
首の後ろに腕を回してワンピースのチャックをジジジと下げる。
「ちょっと!?オサムちゃん…!!////」
名前の問い掛けには答えずに、肩が出るまで下げた。
「ね、オサムちゃんっ!!何してんの!?」
「ん、何してるって?…名前を愛してんねん」
「ちょっと!分け分かんないよっ」
俺の肩を押して抵抗しとるけど、そんなん全然意味がない。
勿論男の俺の方が力は強いしそれに大人や。
無駄な抵抗は止めや〜ってな。
肩を押す手を握って指を絡ませる。
名前の指に軽くキスをして見つめた。
俺と見つめ合って考えが通じたのか赤面しながらも軽く頷いた。