短編、中編

□ホワイトぴんく
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席がえで班長に頼みまくって隣にしてもらったけど、緊張して中々はなす事ができない。



本当は席と席の間をゼロにしたいけど、現在は5p〜10pの距離。
引っ付きたい。



だけど羞恥心とかその他の問題で実行はできていない。






(どーすりゃ良いんだ…)






毎回の授業は教科書ひらいて、ノートだけとって、先生の話は頭に入った直後に流れでる。




そして、浮かぶのはどうやって話しかけようか。





モヤモヤした気持ちでいると腕に消しゴムが当たって、下に落としてしまった。





(最悪……拾うのメンド)





仕方なくで拾おうとしたら、手にはもうひとつ他の手の感覚。




(ん?)




顔をあげて見ると名字だった。




「っ!////」
急いで手を離したけど、まだ暖かい感触が残っている。
そこは熱をもってドクドクと血が流れるのが分かった。





「「ごめんっ!」」





二人同時に重なる声。
恥ずかしくなって、お互いに目をそらした。




(やっべ。可愛すぎじゃん////)




もう一回名字がみたくて、チラッて見てみたらまた目があってしまった。




(なんで名字までコッチみんだよ……////)




互いに恥ずかしくて変な空気になってしまった。
沈黙が流れる。
この時間は意識しあっていた。


きっと名字も俺で頭がいっぱいになってるはずだ。







「……あのさ、消しゴム…、ありがとな」
なんとか紡ぎ出した言葉。
勿論目なんか合わせれなくて。




「うん…////」

急に体の熱が上がってすっげえ熱い。
あーこれ絶対、赤面してんじゃん。
つか全身真っ赤なんじゃねって位……







名字の事、いっそう好きになったかも。



名字も俺を意識してくれ〜!






そしたらこのまま仲良くなれるかな?




んでデート、なんて甘い妄想しても良いかな。



…やっぱ今デートに誘おうかな。









(この消しゴムは宝物決定。)








†††



向日くんの手、熱かったなぁ…




……でも私も熱かったかも。



だって少しドキドキしてたから。



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