儚いからこそ美しい
□突然に、強引に
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突然だが
俺、レオリオ=パラディナイトは女だ
このことを知っているのは、ハンター試験で友人になったゴン、キルア、クラピカと、今は亡き幼馴染だけだ
・・・まあ、ハンター協会のやつらは知っているのかもしれないけどな
そんな男装をしていた俺だが、今日は珍しくスカートを穿いて、化粧もしている
久しぶりに三人に会うんだから、少しくらいお洒落しても良いだろう
そう思いながら待ち合わせの場所へ急ぐ
着くと、もう三人は集まっていた
・・・少し時間かかりすぎたかな・・・?
「レオリオ遅いね〜」
「まあ、あいつが一番遠いからな、仕方ないのだよ」
「レオリオの事だから忘れてんじゃねーの?
あいつ、結構抜けてんじゃん」
キルア・・・あのクソガキ・・・
「だ〜れが、抜けてるだってー!!?」
後ろから近づいて、キルアの頬を引っ張った
「ぃい!?何す・・・って、れ、レオリオ!?」
バッと手を振りほどいてこちらを向くと、キルアは目を猫のように大きく開けた
周りをみると、クラピカやゴンも同じような表情をしていた
「な、本当に、レオリオ、なのか・・・?」
「そうだよ。
・・・やっぱり、変か?」
お洒落なんてしないほうが良かったかな・・・
思えば、男装した姿しか見せてなかったもんな?
「ううん!!全然変じゃないよ!!
うわぁ、レオリオ綺麗だね!!」
「ゴン・・・お前は本当に可愛い奴だなぁ!!
・・・それに比べて、二人ときたら・・・」
ゴンを抱き締めながら二人をジトっと睨み、溜息を吐く