儚いからこそ美しい
□こんな展開望んでない!!
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「いいか!!目を瞑るのは今回だけだからな!!
七時に絶対来い!!七時だからな!!」
ホテルの中にレオリオの声が響く
「何あいつ・・・
どうする団長、消す?」
「・・・」
「あ、団長?」
クロロはゆっくりとレオリオに近づき、前に立つ
(レオリオ!!)
(おっさん!!ヤバい、殺される!!)
「(ば、ばれたのか!?)な、何だよ・・・文句でもあんのか!?」
すっと手を伸ばされ、レオリオはぎゅっと目を瞑る
しかし、その手はレオリオの頭に乗り、わしゃわしゃと撫でてきた
「・・・は?」
「マチ。こいつレオに似てないか?」
「え?・・・ああ、確かに・・・」
「ね、ねえ。レオって?」
「レオってのは、団長が昔飼ってた犬の名前だよ」
「い!?俺は犬じゃねえ!!」
バシッとクロロの手を払いのけ、威嚇するように睨みつける
「あの気の強さ、確かにレオにそっくりだねあのお兄さん」
「お前、名前は?」
「だ、誰が名乗るかよ!!」
「・・・な ま え は?」
ぶわっと殺気が漏れ出す
「ひっ!?」
(おっさん!!名前教えろ!!)
「(わ、わかった!!)れ、レオリオだ・・・」
(誰が本名教えろって言ったー!?)
(は!!つ、つい・・・)
(ね、ねえ、なんかクロロの様子変じゃない?)
見ると、クロロは俯きふるふると震えていた