儚いからこそ美しい

□寒い日も貴方が居れば
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あ、確かに暖かいが・・・これはないだろう

成人した男二人がひとつのベッドで寝るなんて、笑えないわ

レ「いやいや、一石二鳥じゃないでしょ
・・・こんなオッサン抱き枕にしてもいいことないわよ?」

ユ「俺が一石二鳥っていえばそうなんだよ。
それに、オッサン丁度良いサイズだし」

レ「小さいって言いたいの!?」

そりゃあ青年よりは背が低いけど、これでも平均ぐらいはあるのよ!?

ユ「騒ぐなって
・・・もう、寒くないだろ?」

いつの間にか震えも治まり、心臓の痛みも無くなっていた

レ「・・・んもう、仕方ないから今日だけだからね!!」

ユ「はいはい。ありがとさん
・・・仕方ないから此れからも寒いときは一緒に寝てやるよ」

レ「・・・ばか」

ユーリの心臓の音を聞いてると、だんだんと瞼が重くなってくる

・・・・なんだか、落ち着く

レ「ねえ、ユーリ」

ユ「ん?」

レ「・・・まだ、寒いわ」

ユ「なら、もっと強く抱きしめてやんねーとな」

レ「ふふ・・・
・・・ありがと、ユーリ」

そういってレイヴンは眠ってしまった

ユ「・・・ったく、少しは俺を頼れっての・・・
おやすみ、レイヴン」

どうか、このままゆっくりと眠れるように・・・



寒い日も、貴方が居れば・・・



(・・・青年って、意外と寝相悪いのね・・・)

(・・・わりぃ)
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