芯樹〜シンジュ〜

□Devil×Devil(前)
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 冬のある日の早朝。

 泥門高校、校門前に豪華なリムジンが乗り付けた。
 普段通りの日常を送ろうとしている生徒たちは、突然の出来事にざわめいていた。
 しかし、降車した人物の姿に、更に驚く事になる…。

 パリッとしたスーツに身を固めたその人物は、細身で切れ長の目、少し長めの黒髪、そして眼鏡。
 聞いている分には、普通のサラリーマン風の容貌だが、生徒たちにはそうは映らない。

 何故なら、その人物は、瓜二つなのだ。

 泥門高校の誰もが知っていて、誰もが恐れるあの人物――、


「ひ…ヒル魔…?」


 蛭魔 妖一に。











Devil×Devil
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