芯樹〜シンジュ〜

□LEMONed。。。
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「ちょっと、まも!ヒル魔氏に、ケンカふっかけたんだってぇ?」
 まもりの親友である咲蘭(さら)とアコが、昼休みのチャイムと共に教室に駆け込んで来た。
「ケンカ…っていうか…、ユリエが――」
 まもりがそう言いかけた時だった。
当の本人が、物凄い勢いで教室にとびこんできた。
「まっまもりィ!」
「ユリエ!どうしたの?」
 ユリエは、真っ青な顔で、息を切らしながら、小さな紙切れをまもりに差し出した。
 まもりがそれを受け取ると、サラとアコも興味津々で覗きこもうとした。
「あ、ダメ!サラとアコにはっ…」
 アコはむすっとして、
「なぁんでまもはよくて、あたしたちはダメなのよぅ〜」
 ユリエは応えられずに、うつむいてしまった。
 そしてまもりは、その紙切れがなんなのか、解ってしまった。
 そこに書かれていたのは、ユリエの知られたくない秘密――
「こ…これって…、」 ユリエから聞いていたまもりだけが知っていた事。
一年のときからずっと、ヒル魔を――
「脅迫手帳?」
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